企業誘致に成功した自治体?
今日の新聞を見てひっくりかえりそうになりました(笑)。
JICA(ジャイカ)の政策担当者が浜松にお見えになって、「浜松の産業政策を勉強しに来た」とか。
そこで、助役が「浜松は楽器やオートバイの製造が盛んだ」と紹介したとか。
は?て感じですね。
外国からわざわざこられたお客様に、なんでウソを教えてるんですか?
そこまでして大きく見せてどうするんですか?
市役所がなにかやったんですか?金融機関を含め民間ががんばって産業を育てて、その税収にあぐらをかいていたのはどこの誰だか。ホンダ、ヤマハ、スズキなど並み居る大企業を抱えながら、その事業所に足を運んで声を聞いてきましたか?企業の声を大事にしない、企業が血肉を削って利益を出し、その中から納めた税金をムダ使いした結果が、ホンダもいなくなり、ヤマハのピアノ工場も掛川に移転と言う結果になったんじゃないんですか?
以前から、一人ひとりの市民を含めて、納税者に感謝する姿勢を持っていれば、こんなことにならなかったのでは?と思います。企業が行政に求めていること、事業拡大の課題としていることを調査し、手を打っていればこんなことにならなかったのでは?と思います。もちろんこれは、一人ひとりの市民に対しても同じことです。
いったい何をJICAに教えるんですか?「いやあ、うちは楽器もオートバイもがんばってます」なんて宣伝しているようでは、まったく現状認識ができていない、というか、まったく逆の現状認識だといい聞きかせてごまかしているだけのことです。
まるで、かつて日本軍が負けているのに勝っていると言っていた様に。
こんな体たらくでは、いつまでたっても浜松は良くなりません。良くなるはずがありません。
むしろ、JICAさんに、「実は企業がどんどん外に出て行って困ってるんです。近々楽器作りもオートバイ作りも浜松からは無くなる予定です。どうすればいいんでしょうか?一緒に考えませんか?」くらい言えれば、希望が見えますね。
私はこの「お役所体質、官僚体質」と闘っているんだな、と、あらためて思いました。