市長の退職金

大岡 敏孝

2006年04月30日 23:00



先日小泉総理が、「市長や知事の退職金は高すぎる!私も総理大臣としての退職金を辞退するので、各首長も見直すべきだ。」と発言しました。

これ、そのとおりです。

ちなみに浜松市長の退職金は、4年ごとに3400万円。一期満了するごとにもらえます。総理大臣はというと、5年やって600万円程度との事。1年当たりで計算すると、浜松市長の7分の1です。

明らかに、市長の退職金は異常に高いですね。

普通の人が20歳から40年勤めてももらえないような退職金を、たった4年でもらえるというのはちょっと高すぎです。

私はこんな高額の退職金を廃止するべきだと主張しています。浜松市の行財政改革審議会も廃止を提言しています。この点に関しては、私と、行革審と、小泉総理の意見が一致(私だけ飛びぬけて立場が低いですが・・・)しています。

確かに財政に寄与する金額などはたいした額ではありません。そんなことは私だって、小泉総理だって、行革審の鈴木会長だってわかっています。

そうではなくて、これは政治家の姿勢の問題です。政治への信頼を回復し、政治が先頭に立って財政再建を進める決意を示すには、まず自分の襟を正すことからはじめなければなりません。

小泉総理にはさまざまな批判がありますが、少なくとも「自分の金にセコイ」ところはまったくない方だと思います。政治家としての誇りをその姿勢で示そうとするところは尊敬しています。

今の市長は、ダンマリを決め込んで、また3400万円もらうつもりでしょうか?
それとも廃止を決断するのでしょうか?
一期目の3400万円まで返せとは言いませんので、ぜひ英断をしていただきたいと思います。

また、小泉総理にはぜひ、退職金を返上しない市長や知事には「刺客」を差し向けていただきたいと思います。