ホンダ浜松工場から二輪撤退!

ホンダ浜松工場から二輪撤退!

すみません、皆さんご無沙汰です。
少しお許しいただいて言い訳させていただくと・・・最近夜まで含めてすごく忙しい日が続いていて・・・寝てしまってました。夜帰ってきて風呂に入って部屋で少し横になると・・・意識をなくしてました。

ところで、今日のニュースにはびっくりしました。

ホンダの浜松工場が、オートバイの生産をやめてしまうとのこと。
え?って感じです。

というか、これは私が議員の時から、私に限らず多くの議員が指摘してきたことですが、「産業政策をやってこなかったツケ」がここのところ、一気に噴出しています。
ヤマハのピアノ生産を掛川に移すことしかり、今回のホンダのことしかり。

これまで浜松が誇りにしてきた、楽器作り、オートバイ作りが、今の市長の8年間のうちに、何もなくなってしまいました。楽器も作っていない、オートバイも作っていない、ただなんだか意味のわからない「技術と文化のなんだとか」というスローガンだけが空しく響いている浜松市が残りました。

多くの議員が指摘していたんです。音楽だか文化だかに傾注するのはいいが、その財源を支えている産業、市民の納税と言うものを軽視してはいけないぞって。
これは議員時代も、選挙に落ちてからも、いろんな議員さんが言っていたのをはっきり記憶しています。もちろん私も言っていました。

で、この結果。どう責任を取るつもりでしょうか?
今まで何をやっていたんでしょうか?

ヤマハやホンダに、市長が直接足を運んで、産業政策を聞いたでしょうか?どうすれば地域の産業を伸ばせるか、行政にやれることが無いか、直接話し合いをしたでしょうか?
あるいは市外の会社に行って、どうすれば浜松に進出してくれるか交渉したでしょうか?

私が知っている限り、何もやっていません。あっちこっちの会合で来賓代表の挨拶をするだけで、そこで出席者にヒアリングをすることも無く、生の声を聞くわけでもなく、そのまま「公務で」って帰ってきているんではないでしょうか?

これでは、浜松市には「経営者」不在です。あいさつ要員が一人いるだけのことです。

わたしは、ホンダという会社が好きなので、なおさら怒りを感じます。

ホンダと言う会社は、本田宗一郎氏のチャレンジスピリッツを会社全体が受け継いでいる感じで、すごく魅力を感じる会社です。一個人のDNAが企業に伝承されていることの見本のような会社で。

残念でなりません。同時に4年前、自分が市長になる力を持っていなかった、そのことに対しても情けなく思っています。

私は再スタートをする身で、今はどうすることもできないことに、本当に歯がゆさを感じます。

・・・怒っても、負け犬の遠吠えですね。まずは着実な再スタートをするべく、準備を進めたいと思います。

で、写真は・・・10年以上前のバイクですが、CB1000という当時すごくかっこよかったバイクです。発売当時は学生でお金が無くて買えなかったし(免許はあったんですよ、学生時代に限定解除したので(ちょっと自慢)。)、その後亡くなっていた本田宗一郎さんではなく、現役で独特のオーラを放っていた経営者・鈴木修さんに興味を持ってスズキに入ったので、結局買うことはありませんでしたが・・・憧れのバイクです。

今でも時々走っていて、「あ、かっこいい・・・」と思ってしまいます。今進化して発売されているCB1300よりも、10年前のこっちのほうが好きですね。

重ね重ね、残念なニュースでした。やはり、政治を変えなければ・・・!


この記事へのコメント
ホンダの二輪車生産工場の浜松市からの撤退は
衝撃的な事実だと私も感じました。

大岡さんの指摘された浜松市長の対応って見方では政治家の
仕事ぶりという視点からの考え方を知ることが出来たのは

面白ったです。
大岡さんお仰る通りに市長の働きかけ一つで会社の方針さえも
変えられるのかもしれないと思ったんです。

そこは人が行う事ですから口開く相手の顔が見えていたとすれば
市長の顔ってとっても重要なポイントなんだろうって思ったんです。

今朝は大変に面白いコメントが見られて嬉しい始まりです、
大岡さんもこれからの政治をより良くするように頑張ってください。
応援しております。
Posted by 耀 at 2006年09月25日 04:59
コメントありがとうございます!

地方って、その時の政治姿勢で変わるものです。それは議員の時にも実感していました。政治、これは市長の側と議会の側がありますが、それぞれがやる気を出して、街づくりに燃えれば、それは必ず結果になって出てくるものだと思います。

私もあらためて出直しと言う立場ですし、また新市長が誕生しても、一度出て行ってしまったものは戻ってこないかもしれません。

5年もしたら、ピアノの町とか、オートバイの町とか、誰も言わなくなるかもしれません。

ただそうなら、次の産業を見つけて、何か新しい流れを作る、これが政治の仕事だと思っています。

私もいろいろ考えていますが、皆さんからの情報も大きな力です。
またいろんな意見を聞かせていただければと思います。
Posted by 大岡敏孝 at 2006年09月25日 21:53
産業・経済はとても大切ですし、税収も確保しなくてはならないでしょう。

高度成長期を初めとする40年余りの間に、「モノの豊かさ」は手に入れた私たちですが、それと引き換えに「失ったもの」もとても大きい気がします。

「ものづくり」と、皆さん得意気におっしゃいますが、物を作ってそれをバンバン売る時代は、そろそろ終わりなんじゃないですか?
「モノの豊かさ」と「心の豊かさ」は、全く異質なものですが、最近の社会状況ではまるでイコールのように評価されていますよね?

経済至上主義による弊害が明らかになり、さまざまな問題となって噴出しているのが、最近明らかになってきました。
たとえば、子育てなど「お金に換算されないもの」の価値が認められないために、「子育てのサービス」は充実しても「子育ち・親育ち」が抜け落ちている。
たとえば、経済は子供たちをマーケットの中心と位置づけ、さまざまな大人の仕掛けの中で子供たちは消費する文化を身につけ、いつも不足感を感じている。

ごめんなさい、キリがないのでこの辺でやめておきます。

若くてエネルギーに溢れている大岡さんですので、大雑把な当たり前の論点だけでなく、もう少し小さな単位も見つめてみませんか?
Posted by あらいぐま at 2006年09月25日 23:59
なるほど、そういう視点も大事ですね。

今の社会は、物質的に恵まれていても、自殺の数や精神的に疲れてしまう方の数を見ても、心の面では満たされていないのかもしれません。

皮肉な話で、戦争などいろんな面で社会が緊張状態になると、自殺も精神病も少なくなるのだとか。こうした心の面はいわば物質的に恵まれてきたことの必然なのかもしれません。

ただ一方で、産業政策と経済至上主義は少し視点が違うと思っています。私は経済至上主義では決してありませんが、地域の産業バランスは非常に重視しています。

というのも、第3次産業だけが突出すると言うのは、非常に不安定でバランスが悪く、雇用の面からも振れ幅が大きくなります。やはり一次、二次産業をしっかりさせることで三次産業も安定するのです。

産業構造と、それに向けた産業政策は地域社会の安定性、さらには市民の心の安定性に直結します。これを失敗すれば、生活保護は増え、失業家族は増え、それは子どもの教育にも大きく影響します。だから、私は産業政策を重視しています。

確かに教育や子育ての現場ではいろんな問題が出ています。一つには教師の問題、これは教師としての資格の問題、教師は労働者なのか指導者なのかと言う姿勢の問題など、根本的に直していかなければならない問題が山積です。

ただ、先生だけのせいにはできません。家庭教育の質の低下も言われています。社会で見る大人の態度や品性が下劣になっていることもあります。また普段目にするテレビの質が落ちていることも言われています。

いろんなことがありますが、政治としてやれることも多いはずです。こうした問題にはっきりとメッセージを出してゆくだけで、ダメな大人はダメと、ダメな先生はダメと、ダメな社員はダメと、ダメなテレビはダメと、政治と言う立場からはっきりと言うだけで変わってくると思います。こういう発言を恐れてはならないと思っています。

返答になっているかどうかわかりませんが、またぜひいろいろ声を聞かせていただければと思います。
Posted by 大岡敏孝 at 2006年09月26日 23:22
★経済至上主義はいやですよね。
小泉さんの5年間に倒産も自殺も日本の借金も増えましたよね。一方では拝金主義的な立場で政府に寄り添った方々は大分得をしたように見えます。宮内さん、村上さん、福井さんですかね。もちろん議員辞職をした竹中さんについては今までも、これからも美味しい汁を吸い続けられそうです。
★産業も大事ですね。
最近浜松市の今と将来を考える機会が増えています。浜松が持続して「安心・安全・快適」な街でいるためには、やはり何らかの価値を創造する産業が必要だと思っています。浜松は地勢的には東西の中心にあり、平地部分が大きいため、歴史をみても自然発生的に次々と時代に即応した企業が生まれ、雇用を確保し、法人、事業税だけでなく、所得税など多くの貢献を地域にしてくれています。いつもあまり意識していなにのですが、過疎の地域に比べ、非常に恵まれている街です。おかげさまで。
★行財政改革推進審議会
中小企業代表の委員として、色々勉強しながら、苦言を申し上げています。経費削減をあまり言うと、人の財布に手をつっこんでいるようで心苦しいのですが、本音は市民の血税を無駄に遣って欲しいからです。審議会の始まる段階で、NPO代表の山口さんからは、経営者の感覚だけで、福祉や教育がないがしろにされては困るという意見を、心配されて言われました。実際一緒に活動しながら、委員全員が、無駄をしっかりなくした上で、必要なところには十分以上の手当てをしていこうという意識で固まっています。委員全員、経済至上主義には反対なので安心していただければと思います。
Posted by 秋山雅弘 at 2006年09月28日 12:56
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
ホンダ浜松工場から二輪撤退!
    コメント(5)