先日東京での勉強会の後、同じ勉強会に参加している方から誘われて、アフリカについて考察を深める会に出席しました。
最初にやったのが、なんとゲーム。
30人ほどの参加者で3人ずつに分かれて、それぞれがアフリカの家族を作ります。そして、家族のコマ(お父さんお母さんと、うちの場合は子供が6人。グループによって構成が違う。)をうまく使って、食べ物や綿花などを作ります。
お父さんがいないチームもあって、その場合は労働力が厳しいので、別の家族と重婚してもOK。そのかわり、扶養家族がめちゃくちゃ増えます。いろんな災害が起きたり、金がなくなってお父さんが町に働きに出たきり帰ってこなかったりと、まさにアフリカな生活を疑似体験できるというもの。
これ結構面白くて、わたしも近所に金を払って労働力を借りたり、お父さんが出稼ぎに行ったり、よその家の子供を預かる代わりに食べ物を貰ったり、あの手この手で家族全員死なずに生きながらえて、多少の蓄えを作ることができました(*^_^*)。
もちろん他のチームは子供が死んだり親が死んだり・・・大変な状態になっていました。
アフリカでは、一日に15000人の子供が死んでいます。もちろん多くの場合、遠かれ近かれ原因は食糧不足による栄養失調です。餓死もありますし、それが原因で病気になったりもします。
こうした国への援助は・・・どうすればいいのか。これは大変難しい課題ですね。
たとえば、食料を送るとする。日本にいるうちは「寄付」として扱われますが、船に乗ったとたんに先方のものです。場合によっては有料や、労働の対価として流通する。そうすると、ただで先進国の食料が入ってくることになり・・・それとは現地の食料は競争できないんですね。当然です。ただと、めちゃくちゃな手間暇をかけたもの、しかも味や栄養はただほうが高い。競争になりません。
すると、誰も農耕などしなくなる。援助に近い所にいたほうがいいんです。あるいは援助の対価として払う、彼らの言う通りの労働を提供したほうがいいということになる。それは・・・結果としてアフリカをダメにしているのではないかと。
とはいえ、毎日毎日子供が死に、親が死に、そのせいでまた子供が死ぬ。これを放置することはできませんね。
アフガン支援とか、イラク復興支援ももちろん大事ですが、すこし目を広く見れば、もっと大事なこともあるように思います。
国連が主導して、「世界レベルの生活保護」というか、最低レベルのセーフティネットは必要に思います。日本で報道されているように、まさに一部の人間は「生活保護費をだまし取って」いるのも事実ですし、浜松でもよく耳にします。
こんな連中に出す金があれば、こちらにもう少し回してあげたい気がしますね。
まあ、アフリカにも不正は圧倒的にたくさんあって、日本の比ではないようですけど。
むずかしいですね。
ちなみに・・・WEBで疑似体験できるゲームに、
http://www.3rdworldfarmer.com/
というのがあるようです。早速やりましたら・・・一回目は家族全滅して、二回目でクリアできました。
で、今頃の時間になりました((+_+))。