昨日から浜松の職員逮捕のニュースばかりですね。
ご存じのとおり、滞納整理で集金した金を着服したとして市の副主幹(50)が逮捕されました。
余罪は700~800万とも、1000万以上とも言われていて、これから全容がわかってくると思います。
しかし・・・盲点でしたね。市の管理体制も甘かったと言わざるを得ません。
実際浜松市では40億以上の滞納があり、静岡県でも150億以上の滞納があります。
国全体で、地方税の滞納を合わせると2兆円以上あるそうです。
これは・・・詐欺のタネがそれだけ転がっているということなんですね。しかも、取れなくても仕方がないという前提で周りが考えていれば・・・ちょろまかすのも簡単だったのかもしれません。
滞納のうち一部は不納欠損として欠損処理されてしまうのですが、そういうものだと思ってはいけませんね。
これは「市の金」「他人の金」ではなく、「市民の大切な財産」です。滞納されているお金が入るようになれば、それは新しい政策として市民利益につながることに使えます。そう考えると、滞納というのはとんでもないことだとわかります。
県としても、地方税滞納整理機構という、市町村からそれぞれ負担しあって、税債権を回収する専門家体制を作った矢先だけに(とはいえ、私はこの機構もまだまだ制度的に不十分で、市町村がもっと利用しやすいものにしなければならないし、機構そのもののマネジメント性にもつながるものにしなければならないと思っていますが・・・)
・・・この徴収に当たる人間の信頼を失うような事件があったのは・・・本当に残念でなりません。
みなさんもおなじみの「ヤフオク」も活用して、せっせと税債権の回収を進めています。
http://koubai.auctions.yahoo.co.jp/shizuoka_kikou
今はどうも伊豆半島関係の資産売却ばかりのようですが・・・。
しかしこの事件のせいで、今後、市も県も徴収員の方はそうとうご苦労なさることだと思います。
これは、何とかしなければならないと思いました。
国のほうでも、金がないだの、景気対策路線か財政再建路線かの議論がされていますが、国税の滞納額1兆6000億と、地方税すべての滞納額2兆円を合わせると、3兆6000億。
静岡空港の本体だけなら70個くらいまとめてつくれる、とんでもない金額です。
まずはこの「国民の資産」をしっかり回収することに汗を流すべきではないでしょうか。
これは、公務員が一生懸命汗を流せば、生み出せる資産ですから。というか、「国民・市民の資産」を公務員が汗を流して回収するという、当たり前でもあり、公務員としてのがんばりの見せ所でもある仕事ですから。
公平で、税金の納めがいのある仕組みを作ってゆきたいと思っています。