さきほど、空港延期問題と、その追加工事予算を審議するための本会議が終わりました。
私も当然質疑に立ち、
1.知事が責任を感じているポイントはどの点なのか。
2.開港を延期することで、追加工事、補償費、国への補助金返還など、
どのくらいのお金がかかるのか。
3.ILS(精密な誘導装置)が使えなくなるが、その安全性や安定性の低下はどの程度か。
またそれをどのように県民やユーザーに説明するのか。
4.いつまで延期するかを、いつ発表するのか。
5.飛び出している木のてっぺんと、あたらしい制限表面との距離は何センチか。
すると、気が伸びることを考えると、合法な状態で何年もつのか。
違法になったら運用停止するのか。あるいはさらに滑走路を縮めるのか。
6.完全開港に向けて、再び強制収用などの手続きをとるのか。
7.事態の打開に向けて知事にしかできないことは何か。
8.知事は、ご自身の身をなげうつことによって、事態の打開をする覚悟があるか。
政治家としての進退をかけることで、地権者に誠意と決意を見せる覚悟があるか。
ということを質問しました。
詳細は県議会の議事録などで確認していただきたいと思いますが、
1.結果責任を感じている。約束してきたことを守れなかったこと、余計な税金の支出をすることなどである。
2.工事費1億1000万、再工事費6000~8000万、関係企業・団体への補償や補助金の返還は算定していない。
3.丁寧に説明してゆく。
4.できるだけ早期に確定する。
5.39センチである。木が伸びるとしても、十分な余裕があると思っている。収用は答弁なし。
木が伸びて新たな制限表面にかかることは想定していない。
6.誠心誠意対応してゆく。
7.8.暫定開港にしても、陣頭指揮を執る。目途がついたら自身の責任の取り方を表明する。
目途がつくまでは、周囲からどんな批判にさらされようとも、辞職するつもりはない。
との答弁でした。
それにしても・・・やはり、政治家としての姿勢や行動、情熱の問題でしょうね。
私は、やはり、めどをつけてから辞職なりをするのではなく(というか、今のままではめどが立たない。行き詰まってます。)
政治家として自身の身をなげうつことによって、事態の解決につなげるべきだと思っています。
そういう意味では、知事と私とは考える手順が逆ですが、知事は知事なりに、私の考えとは違うにせよ、
覚悟をお持ちのようです。でもそれが、具体的な行動としては見えない、と感じています。
もっと泥だらけになっても、危機意識と誠実な思いを持って、地権者に対応するべきではないでしょうか。
「会ってもらえない」などの答弁もありましたが、それは知事という立場の方がおっしゃるべき言葉ではありません。
今後、「食らいついてゆく情熱」「相手の立場も理解する誠意」なしでは、今回の事態は打開できないと思います。
一方、知事の責任問題と、今回の非常事態的な予算の必要性とは分けて考える必要があります。
私は知事の責任問題、覚悟の問題はしっかりと言及し、姿勢を変えていただかなければならない、心を入れ替えて、
誠意と情熱で対応していただかなければならないと思っていますが、予算の必要性は認めたいと思っています。
今日は、予定によると終了予定時刻が午後10時ですので・・・ここは仕方ないとあきらめて、慎重な審議をしたいと
思います。