搭乗率保証

搭乗率保証

今日は視察のため、北九州に来ています。

それにしても・・・乗客が少ないですね。静岡-福岡便。76席あるのですが・・・乗っていたのは私を含めて17人でした。
搭乗率は、22%。

ご存じのとおり、静岡県政はJALとの間に「搭乗率保証」という約束をしています。これは、搭乗率が70%を切ると、切った座席数×15,800円をJALに支払うというものです。もちろん、そのお金の出所は県民の税金です。

私は昨年の2月議会で、これには当然反対をしましたが、県議会では賛成多数で可決されてしまいました。この時も多くの議員と話し、県民の理解を得られないと説得しましたが、私の政治力のなさを痛感しました。

その後、新しく知事になった川勝さんは、搭乗率保証に反対し、西松社長と何度も交渉しましたが、残念ながら搭乗率保証を廃止することができませんでした。

ちなみに・・・1~3月が、搭乗率70%で回せたとしても、1億8000万の支払いをしなければなりません。1~3月の搭乗率が55%ほどに落ち込めば、2億7000万もの支払いが発生します。
私はこうした事態を予想していたので、搭乗率保証には反対したのですが・・・いまでも悔やまれますね。

しかし・・・県民の税金からJALに払わなければならないという約束ではあるものの・・・わたしはJALだけが悪いとは思っていません。これまでの自民党政権下の航空行政のミスをJALがかぶってしまったという側面が大きいですね。また、政権交代後のJAL再生の迷走ぶりは、ここでは書ききれないほどであり、責任問題に発展しないことが不思議なくらいです。なぜ誰も問題視しないのでしょうか。こういう点でも、野党になった自民党の追及力というか、政策調査力がないことを残念に思いますね。

川勝知事は「支払うつもりはない」としながらも、搭乗率向上のために最後まで努力する姿勢を見せ、2月からは8000万円もの費用をかけた大盤振る舞いのキャンペーンを展開します。これはこれで、正しいとは思えないのですが、搭乗率保証があるという前提では次善の策ということになるのでしょう。知事はやらざるを得ないし、それは頑張っていると思いますし、搭乗率保証に反対の私も現状を前提とすれば容認せざるを得ないという苦しい立場です。

いずれにしても、もうすぐ2月議会が始まりますので、しっかりと議論をして、県民の皆さんが納得していただけるような議会活動にしなければならないと思っています。ぜひぜひこれからも応援してください。


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