医療費の助成

今日の新聞では、県が県内市町村に出している医療費助成について、特に政令市分については打ち切りも含めて検討する旨の報道がされていましたね。

これは今に始まった議論ではなく・・・実は平成14年頃からの議論です。
当時は浜松地域が合併だの何だので、いろいろ激しい動きがあった時期でした。
また私は当時、浜松市議会議員として仕事をしていた時期でした。

この時にはいろんな争点があったのですが、私は合併の考え方について当時の北脇市長と対立していて、
北脇市長・・・合併は環浜名湖+天竜川北部まで
大岡市議・・・合併は太平洋ベルトで、まず浜松+浜北+磐田の三市
と主張して、譲らなかったわけです。

簡単に言うと、北脇さんは都市から山岳部までの多様性をとり、
私は産業都市づくりという一体性をとったわけです。

今となってはどちらが良かったかと言うと・・・私は当時の私自身の主張が良かったのではないかと思っておりますが、皆さんはどうお考えでしょうか?

その時には共に政令市を目指すことには変わりなかったのですが、県との協議の中で、責任者である北脇さんは「政令市は県並みの実力であるから、県の補助金はいらない」と言い続けていたのです。
もちろんそれに先行して、静岡が政令市になることが決まり、小嶋市長も同じく「県の補助金はいらない」という覚書を交わしたわけです。

それに従って、当然県は政令市に対する補助金を順次廃止すると言うことになり、その一つが医療費助成と言うことです。

本来はとっくに廃止されているものなのですが、その後私も県会議員となり、子ども第一主義を掲げる康友市長をお支えしてきましたので、「当面は政令市に対する医療費助成を残してほしい。康友市長の子ども第一主義を、県としても応援してほしい」とお願いして、減額はされましたが医療費助成を残してきたという経緯があります。

しかしどうやら、まずは静岡市から打ち切りになりそうです。浜松が政令市になったのは静岡の2年後ですから、静岡が打ち切られた2年後には浜松も打ち切りと言うことになってしまいます。そうなると・・・静岡で7億円、浜松で8億円の財源を工面しなければならないと言うことになります。

それ以前に私は絶対におかしいと思うことは、「政令市だから県の補助金はいらない」と言い続けた小嶋市長が、今頃になって「県が補助金を出さないのはおかしい」などと言っていることです。政令市になった時の「補助金廃止」の覚書には、しっかりと「小嶋善吉」という本人の自署があります。それを今頃何を言っているのか、まったく整合性が取れていませんね。
浜松の康友市長は、政令市だからといって決して尊大にふるまうことなく、「県との連携」を重視してこられたので主張は一貫しています。それに「県の補助金はいらない」と言ったのは前の北脇市長です。そういうことも含めて、一番わけがわからないのが静岡市の小嶋市長です。とても理解に苦しみますね。

ですから浜松市への補助金がなくなる理由は、一番の元は「静岡市の小嶋市長が県の補助金はいらないと署名した」ことで、次に「それにならって北脇市長が浜松市も同様に県の補助金はいらないと署名した」ことです。康友市長はそういう意味では、たいへん苦労しておられると思います。

私も市との協議、県との協議を通じて、これからどういう応援ができるか、よく政策を練りたいと思います。政策というのは多岐にわたっていますので、子ども第一主義の路線一つとっても、医療費助成以外にもいろんなやり方があります。
県議会でも、この12月議会の最中から、いよいよ一番の山場の来年度の予算にむけての協議や要望活動に入りますので、康友市長率いる浜松市を支えるべく、私も汗を流したいと思っています。

また皆さんのお力をお貸しいただければと思います。


この記事へのコメント
大岡先生、ごぶさたです。12/8の代表質問はいかがでしたでしょうか。

乳幼児医療費助成の議論は、私が財政部長で赴任したときの初めての仕事でした。ご指摘のとおり、静岡市が3年間の時限措置後の切り下げに同意してしまっており、身動きが取れないかたちでの交渉だった記憶があります。
康友市長になって、県とかなり調整していただき、もう3年の延長を勝ち取っていただきましたが、もう3年経つんですね・・・。

乳幼児医療費助成というのは、市町村への補助のかたちをとっていますが、結局は市民であり、県民であるこどもたちへの助成です。それが何で政令市だからなくて、他の市町村では(それが富裕団体であっても)あるのか、というのは今でも納得がいっていません。
京都府でも、京都市への乳幼児医療費助成額は、以前は他の市町村より低いレベルだったところを、数年前に府内全域一律の助成額にしています。
財政難の折、難しいところなのだと思いますが、この助成がどういうものなのか、県が子育てに果たすべき役割は何なのか、ということが問われている問題なのだと思います。(京都府は、福祉については府も積極的に役割を果たしていく、という態度表明をしている、と言うことです。)

政令市と県のあり方を左右する重要な問題で、康友市長が提唱されている特別自治市の構想と軌を一にする問題ですね。
Posted by 平木省 at 2010年12月10日 09:01
浜松は政令指定都市です。

政令市民には県議会議員って要らないと思うけど。
まずは浜松や静岡の県議を減らしてもらいたいです。

失礼ですがトカゲの尻尾が、騒いでいるような光景です。
Posted by 政令指定都市 at 2010年12月16日 12:12
先日、他の党のチラシを見てびっくりしたんですが、浜松市は都田に100億円以上もかけて土地を造成して、ヤマハ発動機を誘致しようとしていたんですか?

しかも7000万円ほどおいて逃げられたとか。

一体何やってるんですか?

これじゃ、行革の意味なんてないよ。
頑張って節約しても、大きな政策でミスをすれば、一気に吹き飛んでしまうんだから。

大岡さんはどうおもいますか?
こういう馬鹿な政治を何とかしてください。
Posted by 支持者 at 2010年12月16日 14:01
だから、県議でなく市議に頼んだら?

自分で書いてる?家族や事務所??

給料が高いから県議?
仕事無いのだから浜松市内の県議の数減らして市議の給料上げたら?
選挙の話になると、市議は県議を仕事無いし、要らないと言う。
では、なんで無くならないのか?解らない。
もっと解らないのは、その職にある先生。

個人攻撃をしているわけではないが、イメージ落ちたな。

大岡さんが、当選してから、県議、市議の仕事、数とか給与の話を聞いた事がない。
Posted by 政令指定都市 at 2010年12月16日 14:23
政令指定都市さん

なぜ政令指定都市には県議会議員は要らないのでしょうか?
県議会議員の主たる仕事は、県政=静岡県民の生活を
安定向上させるために、施策を考えることと静岡県の予算の
使い道をチェックすることです。
浜松市が政令指定都市だろうがなかろうが県議会議員は必要
です。

仮に浜松市にだけ県議会議員がいない状態になると、浜松市内
を通っている県道はガタガタ。幼稚園や高校など県の管轄である
施設の管理や運営(補助金)もままならない状態になってしまう
かも知れませんね。

それ以前に、浜松市を初めとした平成の大合併の特例につられて
数あわせだけで合併し政令指定都市になった街に県や国に頼らず
に運営していくだけの体力と知力が備わっているかが問題でしょう。

さらに、大岡さんは県議になってすぐに、県議会議員の定数削減を
訴えてきました。結果、次の統一地方選挙で5人が削減となり、浜松
市では、大岡さんの選挙区=中区だけが1人削減となっています。
静岡市も清水区で1人削減となります。

個人的には、全体的に県議会議員はもう少し減らしても良いと思い
ますが、浜松市の場合区割りが7つと細かすぎるのが削減の大きな
障害になっているのだと思いますね。

ちなみに、浜松市議も54人から次の選挙では46人に削減されますよ。
Posted by 大岡さん支持者 at 2010年12月18日 16:54
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