早朝から教育を語る

早朝から教育を語る

昨日も夜磐田で打ち合わせがあって・・・帰ったら寝てしまいました・・・すみません。

ということで、一日遅れの報告になりますが、昨日は朝7時30分から教育についての勉強をしていました。

先生は、静岡理工科大学の小杉大輔さん。臨床発達心理士の先生です。

内容はとても書ききれませんが、現在の学力低下問題、ゆとり教育の理想と現実、今流行の「脳を鍛える」こととも絡めた、子ども(や大人)の脳を発達させるプロセスなど、時間内に話しきれないほどのないようでした。

また聞きたいと思いました。

学科としては情報システム工学になるらしく、「教育は気合」「教育は情熱」という視点とは少し違う角度から、臨床データも使ってお話をいただきました。

教育って、政治が議論するとどうしても「十羽一からげ」の乱暴な議論になりますね。しかも、「愛国心」でも「郷土愛・祖国愛」でもいいのですが、当たり前のことを持ち出して、昔のイデオロギー戦争の再現のようなことを始めてみたり。ひどいもんです。

民主党の小沢党首に「教育の責任はどこにあるか?」と聞かれて、「家庭にある」「しっかり抱いて、そっと下ろして、歩かせる」といった小泉総理には共感しました。(ご自身の息子さんたちのことは棚に上げて・・・ではありますが) 「教育の責任は国にある」とした小沢党首ははぐらかされたように思ったかもしれませんが、私は視点が違うだけで、二人とも正しいと思っています。

いま「ミソもクソも地方分権」と言えば政策っぽく聞こえると思っている政治家が多いようで、「教育も地方に任せる」なんて言っている人がいますが、私は教育については「財政・制度の責任は国」「その子をどう育てるかの最終責任は親」は当たり前だと思います。つまり、小泉総理も、小沢党首も、わたしは正しいと思うし、同感です。

そういうことです。


この記事へのコメント
現在の教育について,塾教師の立場から一言!!

新聞報道によると、経済的理由などで塾に通えない子供を支援するために,文科省が,来年度より,放課後や土日に国語,数学の補習授業を行うとのこと。つまり,これは文科省が,義務教育において,正式カリキュラムでは充分でないという認識を公式に示したということになります。言い換えれば、現状の義務教育を実施するにおいて,塾という存在が必要不可欠ということです。ちなみに教えるのは教員OBで,おそらく団塊世代の教員が来年以降多数定年を迎えることが起因しているようです。

下記は,塾関係者のブログからの一部引用ですが,詳しくいえば次ような問題があるのです。

実際2つの意味で、塾は現在必要不可欠な存在といえる。一つ目の要因は、国語、算数・数学における学力低下である。これは、ゆとり教育だけが犯人ではないにしろ、国語力、計算力が低下しているのは紛れもない事実である。国語力、計算力は、更に高度な学問を身に付ける上で、また実際社会にでて業務を遂行する上で、必要不可欠な要素であり、学習者としても勤労者としても、この基礎能力なくしてやっていくことはできない。勿論英語など外国語の習得を行うにしても、国語力がなければ話にならない。この、基礎的な力を育成する力を現在のカリキュラムが持ちえていないことへの抜本的な対策をうつ必要性を強く感じる。もう一つは、上述内容とも関連するが、受験準備に必要な機能を現在公立中学校が果たしていないことが挙げられる。これは地域により、違いがあるのかもしれないが、僕の住んでいる地域では、中間、期末テストの各科目での得点は、度数分布表で示され、かつ所謂試験科目である5科目の合計では、度数分布表すら作成されない。通常の、試験は5科目の合計と内申点の合計で評価される。また大学受験においても、センター試験においても、二次試験においても、各科目の合計で合否が決まるにも関わらず、「順位をつけない」というのが、方針のようである。漏れ聞くところによると、学力で順位をつけることが、差別につながるとの理由らしい。また、5科目合計での順位や度数分布を示さないことは、「みかんとリンゴとトマトを足しても意味がないから」だそうである。

このような実情から,現在生徒は塾でテストをうけ,その結果を総合的に判断し,指導しないと,自分がどの学校に合格可能なのか指標を得ることすらできないのです。そのためほとんどの生徒が塾に通っているというのが現状です。つまり,進路指導は,実質学校ではなく,塾で行われるのが現実です。では学校での進路指導は何をするかといえば,一言で言えば「自分の将来の夢や進路にあった学校を適切に選びましょう」なんです。たしかにそれが理想なのかもしれません。しかしそれでは納税者である生徒・保護者にとって何の役にもたたないんです。反面私立中学・高校は塾・予備校顔負けのとても詳しい学力診断をし,生徒に対し,今あなたの学力のここが良いところ,後はこの部分に力を入れて,あと何点くらい取れば,どこそこの高校へ行けると,懇切丁寧に指導してくれます。

学力の低下に対し,公立塾を作って対応しようという文科省の方針は,どう考えても団塊世代公務員の雇用対策なんではないだろうかと考えるのは,私だけでしょうか??
Posted by PICO at 2006年05月25日 01:11
追加ですが,大事なこと忘れてました。

「民でできることは民で」という大原則(決まりじゃないでしょうが)の中で,塾という完全民の業界に,公が参入してくるとは,何事ですか!!!それこそ今の社会情勢の真逆じゃないですか。これで生徒が減ったら,困りますよ(>.<)
Posted by PICO at 2006年05月25日 01:18
大岡さんは熱のある人なので、小泉さんに共感する部分も多いのでしょうね。☆★大間違いです★☆。

熱のある一芝居のあいまに見せる薄笑いの表情を観察してみましょう。

『「家庭にある」「ぎゅっと抱きしめて、そっと下ろして、歩かせる」』という言葉は為政者の言うべき言葉ではありません。自己責任という言葉で、国の責任を個人になすりつけたイラクの人質事件を思い出してください。普通の人が自分の意見として、国と家庭の両方に責任があるというならわかりますが、国を代表す政治家が、自分と国の責任を家庭に擦り付けるのはいかがなものでしょうか。トップが責任をとらない、人に押し付けるという情況、これは最近政治だけでなく企業にも見られますが、その影響が子供たちの言動に現れ始めていると思いませんか。

以前にも『「罪を憎んで人を憎まず」ということば中国の格言だ』などとおっしゃったことがあります。これも第三者が言えば一つの意見ですが、実際の犯罪を犯した人が「それをいってはおしめーよ」ですよね。

本当の熱情は当たり前のことをきちんとやり、間違っていたら謙虚に反省して新しく取り組みなおすことです。はぐらかしをする人を熱のある政治家とは言えないと思いました。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2006年05月25日 09:48
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