みなさん、ご無沙汰しています。ブログの更新をおさぼりしてすみませんでした。
忙しい8月もようやく終わりが見えてきましたが・・・暑さは続きますね。
8月はどういうわけか忙しくて、なかなか休みが取れなかったのですが、今週末にはお墓参りに行ってこようと思っています。
私は生まれが滋賀県ですので祖父や祖母のお墓は滋賀県にあります。やはり日本人なのか、お墓参りには行かないとどうもすっきりしませんので・・・週末は滋賀に行こうと思っています。
さて今日は遠州灘の浜がどんどんなくなっているということが問題になっていて・・・袋井市で行われた遠州灘問題のシンポジウムに出席しました。
私は佐久間ダムなどの影響で、御前崎から伊良湖まですべての浜がやせていると思っていたのですが、どうやらそうでは無いらしく、増えている浜と減っている浜が出ているようです。
しかもその原因が、もちろん河川の流量やダムが大きいのですが、それ以外に離岸提など浜を増やすために設置したものや、さらには浜岡原発の放流水も原因だとかで、いろいろ興味深く勉強させていただきました。
もちろんそういったことや浜が減るメカニズムなどは今日聞くまで知らないことばかりでした。
また天竜川ダムの再編事業についても説明があり、なんといま佐久間ダムには1億トンの砂がたまっているとか。そして天竜川の流域にたまっている砂が日本一とのことで、さらには天竜川、大井川、木曽川で日本中のダムにたまっている砂の30%を占めるのだとか。知らないことばかりですね。
その再編事業で、今後は天竜川にこれまでに加えて80万トン/年の砂を放流するようです。これで多少は浜辺に砂が増えるのでしょうが、それ以上に浜の潮の流れを取り戻すのが大事だそうです。
しかしそれにしても・・・1億トンもたまっていては、80万トン程度流したところで、ダムの貯水機能は戻りませんね。もちろん常に上流からたまってくる砂はあるわけですし。国の事業とは言え、サステナブル(とちょっと外来語を使ってみましたが)長期的視点に立って持続可能な仕組みを作ってもらいたいものです。その視点から行くと、今回の天竜川再編事業がベストアンサーなのかどうかを国会議員の方々にはしっかり検証していただきたいと思います。
他には県が年間5万トンだとか、8万トンだとかの砂を移動させる事業の話がありましたが・・・この程度でどういう効果があるのでしょうか?桁がひとつ二つ違うだけに、火事に水鉄砲で水をかけているのと同じようなことにならなければいいのですが・・・。
そう思って、講演の後に質問してみました。
「80万トン砂を流す計画の横で、5万トンの砂を移動させる話をしている。さらには潮の流れを考えると離岸提が問題だと言う話をした後に、新たに離岸提を3基作る話をしている。また、大田川の河口が堆砂、海岸の浸食などで問題になっているときに、上流にダムを作って水と砂を取る話をしている。これ、政策的に整合性が取れているんですか?」
すると先生が「う・・・いい質問ですね。ズバッと来ましたね。」なんて言いながら「長期的視点が大事だということや、離岸提の問題、さらには個々の現象だけを見ないで広域的な視点でとらえることが大事だと言うのは、先に申し上げたとおりです。ただ、市民の思いと言うものや、ゴミが流れ出したり、さらには防災上、地震対策上緊急の課題として砂浜をある一定以上の長さに保ちたいと言うことがある。それで、やむなく短期的な視点で政策を進めている。これは国の政策や制度の問題もあるので現場としては葛藤したり苦労したりしているのだが、それをぜひご理解いただいて、改善にご協力をいただきたい」というような趣旨の答弁でした。
むう・・・答弁と言うか、むしろ宿題をいただいたような・・・。
あわせてこの手の広域的な問題、さらには「国土」と言う問題には国政の影響が極めて大きいんですよね。それは、市議の時のも感じていましたし、今さらに大きな地域を担当する県議になって、より強く思います。にもかかわらず・・・今日は国会議員さんの参加はゼロでした。
これは・・・少し問題ですね。残念なことです。
逆に言うと、こうした現場のことを国政を担っておられる方にお伝えするのは、私たち地方議員の仕事なのかもしれません。しっかり勉強して、一番効果的なスイッチを押せるように、がんばりたいと思います。