議員の仕事?

議員の仕事?

今日は静岡で「地方分権推進大会」なる、県内の市町村はじめ、われわれ県議会や県執行部などが一堂に集まって、地方分権を進めるように決議する大会がありました。

まあ中身自体はとりわけ珍しいものは無くて、一般的な「地方分権を進めろ、税財源をよこせ」という主張をみんなで確認して決議したと言うだけなんですが・・・
それにしても・・・まあこうした、かっこよく言えば「自民党から民主党、さらには社民党まで党派を超えて・・・」と言うことになるのでしょうが、主張自体は最大公約数だか最小公倍数だかわかりませんが、いろんなものを寄せ集めたなんとも一貫性の無いものになっています。

地方交付税をやめて地方共有税にしろと言ってみたり、地方交付税の財源は堅持せよと言ってみたり、さらには地方分権を進めろといいながら病院が困っているので国は補助をよこせと言ってみたりとか・・・まあ足して2で割ったり、いろんな主張をちょっとずつあつめて練り合わせてみたりと言う、事務的には大変な作業だったのだろうと想像できました。

で、面白かったのが、隣に座ったわれらがY副議長のお話。

「なあ、大岡君。こうしてな、みんながみんな地方分権だ!とやっとるときには、議員と言うのはあえて、いや、中央集権だ!と言う論陣を張って、それなら俺を論破してみろ!とやるのが仕事なんだよ。
だいたい100人集まって、全会一致で100人とも賛成なんて、言論の府としての仕事をしていない。そうだろ。有権者の中には一人ぐらいは反対者がいるはずだ。それを代弁するんだよ。あえて。誰かが代弁しないとだめだろ。それを買って出るんだよ。
だから民主主義だの何だの、みんなが賛成というのだって、あえて反対の論陣を張る。今はな、マスコミもこぞって異端を探して叩こうとする。議員も世論の流れを見て、風見鶏のようになびこうとする。大衆に迎合して、世論のおべんちゃら言うだけの議員がほしいのか?俺はそうは思わんな。」

むうう・・・なるほど・・・そのとおり、参りました。
今日の地方分権大会のありきたりの挨拶や意見表明よりも、副議長の演説(といっても私に向けてつぶやいただけですが)のほうがよっぽど良かったです。

今度ゆっくり酒でも飲みながら、副議長のお話をじっくり伺ってみたいと思いました。


この記事へのコメント
富士宮の深澤竜介と申します。
4年前県内で市長選を戦った身として、
また4年間浪人生活をした身として
大岡さんには一方的に親しみを持っております。

さて、副議長面白い方ですよ。
是非じっくりお話してみてください。
Posted by 深澤竜介 at 2007年09月11日 08:51
深沢議員、コメントありがとうございます。
こうして記事を読んでいただいて、コメントまでいただけるとは本当にうれしく思います。

そうですね、お互い厳しい選挙を戦って敗れ、もう一度出直し再スタートと言うことで、まったく同じ立場ですね。ぜひ共にがんばりたいと思います。

副議長、おもしろいですね。経歴も非常に興味深いですし。

またお会いになることがあれば、大岡が続きのお話を聞きたがっていたとお伝えください。

9月議会が終わったら誘ってみようかな・・・。
もしよろしければ、深沢議員もご一緒していただけませんでしょうか?
Posted by 大岡 敏孝 at 2007年09月12日 01:23
秋山です。

★副議長さん面白そうな方ですね。
私も行革審やブログで異論を言っては、物議を醸します。異論を言う人、それも論理的にかつ頑固に言い続ける人がいないと、シャンシャンで終わってしまいます。それって民主主義じゃないですよね。

★新聞が付和雷同状態・・
本当に困ります。記者クラブでの発表をそのまま、No意見で載せるだけ。自分の足での取材・・はどうこへ逝っちゃったのでしょうか。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘秋山雅弘 at 2007年09月13日 14:14
はじめまして。浜松市浜北区内野台の住人 小杉直弘52歳です。

秋山さんのブログから、はじめて大岡さんのブログにたどり着きました。

副議長の話は私も面白いと思います。的を得てると思います。

また、秋山さんの、新聞が付和雷同状態……も、私自身そのとおりと感じてます。

 今回、浜松市議会本会議を3日間傍聴して、はじめて知りましたが、マスコミの記者には、本会議での議員の質問、市当局のそれに対する答弁がすべて載った文書が事前に配られるそうですね。ですから、記者は本会議場で取材する必要がありません。市のサービスはすごいですね。でも、これってある意味税金の無駄使いかも??
 
 私の傍聴した3日間でも代表質問にはかろじて数社記者が来てましたが、一般質問にはひとりも記者はいませんでした。

 「マスコミの怠慢ぶりが伺えます。」

 翌日の新聞紙上では、どこにでもある、いつも行われている目新しくない催し物の記事ばかりで、市議会の議論には一切触れてませんでした。驚くべきことです。
 
 嘆くべき事には、マスコミの取材、足で稼ぐ取材はしないようですね。これでは、読者に誤った情報や、やらせの情報が流れるのは、当たり前ですね。

 マスコミの皆様、この私の感想に反論があれば、正々堂々とお答えください。

 私も、大岡さんや秋山さん、鈴木恵さんに負けぬように、いろいろな場面でモノ申していきたいと思います。自由に議論できるのが、日本の良いところのはずですので、議論しないで決めるという愚かな行為を早くやめましょう。

 特に、大きな政党の保守的な議員は、税金ドロボウと言われないように、ご自分自身の理念に基づいたご発言や提言をして頂きたい。
 
 決して、大政党の歯車の一つとならぬようにお願いしたいと申し上げます。

 ご反論のある議員さんがあれば、このブログへご意見をお載せください。では、また。

 
Posted by 小杉直弘 at 2007年09月16日 22:33
★小杉さんこんにちは
この場所でお目にかかれるとは・・。私の方は今、イタリアのボローニャに来ています。市議会という浜松の行方を決める大事な場所の状況が、通常のプッシュマスコミだけでは伝っていないことが「情報公開」の一番の課題だと思っています。

ブログのようなプル型のメディアに、小杉さんのような、意見付の情報を出してくれることが、メディアの不遜・傲慢を多少は是正してくれると思っています。

★もっと読者を
それにしても、読者が少なすぎますよね。頑張りましょう。大岡さん!、支援者の皆さん。

友達にブログのURL教えるだけですみますから。選挙が始まってからでは遅いですし・・。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年09月17日 01:41
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
議員の仕事?
    コメント(5)