今日は静岡で「地方分権推進大会」なる、県内の市町村はじめ、われわれ県議会や県執行部などが一堂に集まって、地方分権を進めるように決議する大会がありました。
まあ中身自体はとりわけ珍しいものは無くて、一般的な「地方分権を進めろ、税財源をよこせ」という主張をみんなで確認して決議したと言うだけなんですが・・・
それにしても・・・まあこうした、かっこよく言えば「自民党から民主党、さらには社民党まで党派を超えて・・・」と言うことになるのでしょうが、主張自体は最大公約数だか最小公倍数だかわかりませんが、いろんなものを寄せ集めたなんとも一貫性の無いものになっています。
地方交付税をやめて地方共有税にしろと言ってみたり、地方交付税の財源は堅持せよと言ってみたり、さらには地方分権を進めろといいながら病院が困っているので国は補助をよこせと言ってみたりとか・・・まあ足して2で割ったり、いろんな主張をちょっとずつあつめて練り合わせてみたりと言う、事務的には大変な作業だったのだろうと想像できました。
で、面白かったのが、隣に座ったわれらがY副議長のお話。
「なあ、大岡君。こうしてな、みんながみんな地方分権だ!とやっとるときには、議員と言うのはあえて、いや、中央集権だ!と言う論陣を張って、それなら俺を論破してみろ!とやるのが仕事なんだよ。
だいたい100人集まって、全会一致で100人とも賛成なんて、言論の府としての仕事をしていない。そうだろ。有権者の中には一人ぐらいは反対者がいるはずだ。それを代弁するんだよ。あえて。誰かが代弁しないとだめだろ。それを買って出るんだよ。
だから民主主義だの何だの、みんなが賛成というのだって、あえて反対の論陣を張る。今はな、マスコミもこぞって異端を探して叩こうとする。議員も世論の流れを見て、風見鶏のようになびこうとする。大衆に迎合して、世論のおべんちゃら言うだけの議員がほしいのか?俺はそうは思わんな。」
むうう・・・なるほど・・・そのとおり、参りました。
今日の地方分権大会のありきたりの挨拶や意見表明よりも、副議長の演説(といっても私に向けてつぶやいただけですが)のほうがよっぽど良かったです。
今度ゆっくり酒でも飲みながら、副議長のお話をじっくり伺ってみたいと思いました。