限界集落

限界集落

今日が12月県議会の最終日でした。
一連の採決を終えたところで、夜の日程まで時間があるので、今日は県庁で更新しています。

県議会で思うことは、市に比べて党派色が強く、「政治的な」判断で結論を出すことがしばしばあることですね。
分かりやすく言えば、党利党略であったり、政局との連動であったりと言うことです。

もう少し簡単に言うと、議論の内容よりも、誰が言ったかが重要なファクターだと言うことです。

私はべつにそれを悪いと言うつもりは無いですし、一院制の政治機関ですから当然と言えば当然ですし。
むしろ、国会は二院制で、しかも「良識の府」と自分で言っている参議院でそれをやっている事のほうが、おかしいと思っています。政局や党利党略は衆議院の機能として、参議院こそ是々非々で言っていただきたいと思っています。そのために2院制があるのであって、同じことをやるなら一院制にすればいいと思っていますので。

さて、それはそうと、先日写真のように北遠の山崩れの復旧現場に行ってきました。

写真の場所は龍山中学校の裏山です。かなりの大きさで山が崩れており、その復旧に10億円ほど使っています。

もちろん山が崩れると学校運営に大きな影響があるからで・・・でもこの龍山中学校は全校生徒が15人と言うことで、来年から統廃合が決まっています。

うーーーん、それなら10億円を、子供たちの通学の負担を減らしたり、地域の高齢者対策や医療対策に使ったほうがいいのでは・・・と思いました。多少のタイムラグは柔軟に対応すれば良い事ですし。

で、この10億円でこの山が崩れないようにできるのかと聞いてみたら・・・「過去にも崩れており、山全体がもろくなっているようです。今回の事業で、今後何年崩れないとかの保証はできません」とのこと。まあ当然ですけど。

そう考えると、一年前倒しで学校の統合を進めるのも選択肢だったんですね。その分、いろんな手当てを充実させる条件で。

他にもがけ地の崩落対策などを見て回りました。10軒~20軒程度の集落の裏山対策に3億円以上使っていたり・・・まあこれも仕方ないんですけど、いわゆる限界集落対策は、崩落対策じゃないと思います。

誤解が無いように申し上げると、無駄だからやるなと言っているわけではなく、医療とか、介護とか、そちらに重点的に資金を回してゆかないと、ついには山村を守れなくなるでしょうね。がけを守る方策よりも、今は人を守る方策を重視したほうがよさそうです。

しかし残念ながら、補助金の流れなどもあり、地域で独自にダイナミックな政策が打てないのが、今の地方自治、地方政治の現状です。

そう言う意味も含めて、補助金を廃止して地方財源にすると言う「三位一体(私はこの言葉をこのように使うのは好きではありませんが・・・)」は、方向性としては正しいと今でも思っています。

ただ実態は・・・来年度も現時点で静岡県の財源不足、つまり収入より支出のほうが400億円も多くなりそうなのが実情で、これからは財源捻出のための議論をもっと活発にしなければならないと思っています。


この記事へのコメント
C-1 参議院の意義

 参議院の必要性について、私も大岡さんと同じ意見を持ってます。党利党略でやるなら、必要無いです。組織の1歯車として、投票マシーンで数合わせで賛成、反対を表明してるならば、全く意味がありません。

 むしろ参議員議員は、少し横暴な意見かもしれませんが、各界、たとえばスポーツ選手、音楽家、演劇の役者、学者、研究者などの代表を集めて、衆議院の議決を、別の角度から検討する機能を持たせたらどうでしょうか。

 今も確かにタレントやスポーツ選手を議員にしてますが、彼らも結局は政党の数合わせに使われているだけです。

 違う話ですが、大阪府知事選に自民党は、橋元弁護士を擁立するようです。彼の弁護士としての実力は知りませんが、今の段階ではタレントです。地方政治に詳しいとも言えません。結局、彼が府知事になっても、自民党の言う通りの歯車となるのでは無いかと、私は危惧します。

 参議院議員に各界の代表をと言う私の発想は、その方々が一市民として政治に真摯に向かい合ってもらいたいのです。その意味で、参議院は自民党も民主党も共産党も公明党も要りません。と、私は思います。    小杉直弘
Posted by 小杉直弘 at 2007年12月20日 18:27
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