石原知事 VS ディーゼル

石原知事 VS ディーゼル

今日、自動車産業関係者と話をしたところ、日本でもいよいよディーゼル復権の動きがあるとか。

日本でディーゼルが迫害されるようになったのは、皆さんご存知のとおり、石原東京都知事の政治的行動。有害物質を大量に排出するディーゼルを都内から締め出す!とやったことで、比較的クリーンなディーゼルを開発していた日産なども、ディーゼル車をカタログから落とす結果になりました。

その後の東京はというと・・・確かに空気はきれいになりました。石原さんの腕力はさすがですね。もちろんその後国が動いて排気ガス基準を厳しくしたことも大きく、東京だけでなく静岡でも黒煙モウモウのトラックはあまり見なくなりましたね。

その一方で、ヨーロッパではディーゼルの技術開発は進んでいました。今の最新のディーゼルはほとんど煤を出さないようです。今度ベンツがディーゼルエンジン搭載の車を出すようですが、これでユーザーの意識がどう変わるかですね。そのまえに、石原知事の意識がどう変わるかのほうがだいじかな・・・(笑)。

もちろん日本のメーカーもそんな動きを横目に見ているだけではなくて・・・結構いいエンジンを作ってきたようです。写真はトヨタ・レクサスのISという、2500CCクラスのスポーツカーに搭載しているエンジン。

え?スポーツカーにディーゼル?ちょっと違和感がありますね。

これ、2200のディーゼルターボなんですが、トルク(車を前に押し出す力)はなんと4000のガソリン車並とか。4000のガソリンというと、セルシオクラスですね。

その上、同じ車体に搭載している2500のガソリンエンジンと比べて、CO2の排出量は30%少なく、燃費は50%良いそうです。すごい!
おそらくNOX(酸性雨の原因物質ですね)などはまだまだガソリンに勝てないと思いますが。

話によると、地元のスズキもディーゼルを開発するとか!スズキとディーゼル、これも多少違和感がありますが、軽自動車メーカーから世界戦略企業になっている証拠ですね。
かつてGMグループだったときに、いすゞとスズキはそれぞれ得意分野ですみわけをしていたのですが、今度はいすゞがスズキに技術供与するのでしょうか?それともヨーロッパ系で関係のあるフィアット?GM系のオペル?あるいは最近提携した日産がらみでルノー?どうなんでしょうねぇ?

地域で政治をやるものとしては、とにかくスズキやヤマハ、ヤマハ発動機といった世界中から浜松にお金を持ってきてくれる企業には、産業力を引っ張ってもらいたいという思いと、雇用の確保、それから地元中小企業に技術やノウハウのフィードバックをしてもらいたいと思っています。


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