どうやら自民党が、来年の参議院選挙に新庄選手を擁立しようとしているとか。
もちろん、参議院全国区です。
まあ・・・別にいいと思いますけど・・・結構たくさん票を取りそうですね。
自民党の得意技でもあります。
これについて、民主党の鳩山幹事長が「パフォーマンスが派手で、人気があれば政治に使えるという発想は、すべての政党にとって望ましくない」と批判しているそうですが、民主党も似たようなもんじゃないんでしょうか・・・。どうなんでしょ?
さてここで、ちょっとおさらいしておくと、来年の6月に予定されている参議院選挙は、各県ごとの「選挙区」と、全国を一つの選挙区とする「全国区」があります。
つまり投票に行くと、2枚の投票用紙を順番に渡されて、
「静岡県選挙区(定数2)に出馬している人の中から、一人」と、
「支持する政党名を書くか、全国区に出馬している人の氏名か、どちらか」
を書きます。
静岡県選挙区は定数2ですから、上位2人が当選。
全国区は・・・ちょっとややこしいんですが・・・まず、政党名を書いた票と、それぞれの政党が擁立した候補者名を書いた票を合算します。
それから、「ドント式」と呼ばれる方法で、それぞれの政党の議席数を確定します。
その後、党ごとに、たくさん個人名の票を獲得した人から当選してゆき、各党の上限までの人が当選と言うことになります。
これが、「非拘束名簿式」ってやつなんです。ちなみに「拘束名簿式」というのは、比例一位から何十位までが決まっていて、政党が獲得した票に応じて、一位から順番に当選してゆく方式です。衆議院の比例はいちおうこのやり方。ただ、重複立候補を認めているため、同一順位が多かったり、小選挙区当選して比例順位から除外されたりするので、これはこれでややこしい仕組みになっています。
で、もう一つ説明しないといけないのが、「ドント式」。ザ・ぼんちのおさむちゃんがやっていた「ドントぽちぃ」とかいう使い捨てカイロの宣伝を思い出してしまうのは・・・私だけですか。すみません。ドン引きでした。
で、ドント式。これは、各政党が取った票を、1で割る、2で割る、3で割る・・・と言う表を作り、数字の大きいものから順に議席を割り振ってゆく方式です。はい、わけわかりませんね。
では具体的に。自民党1000票、民主党600票、公明党280票、共産党180票とします。
自民党は、順番に割っていくと、1000、500、333.3、250、200の順ですね。
民主党は、600、300、200、150、120
公明党は、280、140、93.3、70、56
共産党は、180、90、60、45、36
で、議席総数が10だとすると、大きい数字を持っているところから順番に議席を取ってゆくので、
1000(自民)、600(民主)、500(自民)、333(自民)、300(民主)、280(公明)、250(自民)、200(民主)、200(自民)、180(共産)ということで、自民5、民主3、公明1、共産1という議席配分になると言うものです。
むう・・・むずかしいですねえ。何でこんなめんどくさい方法にするんでしょうか?
ゲリマンダー、と言うわけでもないんでしょうけど、逆に言うとこんなむずかしい選挙制度を導入できる(こういう細かい説明が理解できる)のは日本だけ、それだけ理解力が高い国民だと思って、よしとしときますか。
あまり参議院の選挙制度については関心が無いので、コメントなしです。
それより、参議院を廃止、というか、衆議院と合併して、一院制にするべきだという持論は以前から強く持っています。だって、参議院って・・・。