9月に始まった県議会の定例会が閉会しました。
新聞等でもお騒がせしましたが、空港関連でさまざまな問題が露見したこともあり、知事は空港部の廃止を提案されました。
私としては、部をどのように作るかは知事の権限の範囲内だと考えていますので、賛成なのですが・・・このことについていろんな意見が噴出して、一時はこれが知事と自民党の政争の具になるのではないかと懸念されました。それで、報道でも大きく扱われたというわけです。
しかし結果としては、賛成多数で無事通過しました。
もちろんいろんな意見が出ましたし、私も反対意見を伺いましたが、それにも確かに理があると思いました。
しかし私としては、空港部という、単独事業で単独の部を作ることのほうが非効率ですし、閉鎖主義に陥って情報の公開も取得もしにくくなる可能性があるので、廃止することには賛成しました。この知事提案で問題が発生したら、それを議会でしっかり検討して、善後策を講じればいいのです。「まずやってみること」が一番大事であり、これまで欠けていた部分だと思っています。
一方で、議会は言論の府であり、県内のいろんな意見を代弁し、集約してゆく場所です。いろんな意見が出ることはすごく良いことですし、そうでなければ議会の意味はありません。政治権力者に何でも賛成で、反対意見を言わないのなら、近くの「あの国」と同じことになってしまいます。
そういう意味で、私はこれから議会が活性化するのではないかとの期待を感じました。正直言って、これまでの県議会は議論をしているのかしていないのか、議論することに意味があるのかないのか、そういうことを自分に問いなおしたときに、悲しい思いをすることもありました。そういうときには知事に直談判し、トップを直接口説きに行ったことも何度もありました。
これからは、議会でもって議論できる風土が、少しずつできてくるかもしれません。万機公論に決すべしという、本来の姿に近づけるかもしれません。
鳥取県の片山前知事がこだわった、「ガチンコ勝負の県議会」のようになると、私たち県議も真剣勝負になるので、今まで以上に鍛錬が求められます。私としても、論戦をたたかいぬけるようにしっかりと研鑽を深めたいと思っています。
こんど片山知事時代の県議会のビデオを見て、少し研究しようかと思っています。