またしばらく更新できませんでした。
ホームページを新しくしようとおもっているのですが・・・なかなかまとまった時間がとれず・・・そうこうしているうちに更新できませんでした。
で、先日行ってきたインド報告として。
現地では自動車業界をけん引しているマルチスズキ社を訪問してきました。もちろん、技術・経営ともに浜松のスズキが支えています。
工場も見せていただきましたが、まるで日本の工場と変わりません。鈴木会長が「土地が広いので、理想的な直線の工場ができる」とおっしゃっていましたが、まさに直線1キロの細長い工場でした。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=28.367575,76.894855&spn=0.009044,0.016265&t=h&z=16
グーグルの地図で見ると、色とりどりのクルマがプールに並んでいます。すごくきれいだと感じるとの同時に・・・グーグルの地図は恐ろしいと感じますね。なんでこんなところまで・・・日本にいながら・・・タダで。
その工場では、新型車であるAスターが生産されていました。これはインドや欧州に出荷されるもので、残念ながら日本には入って来ません。コンパクトカー好きの私としては、ぜひ乗りたいと思ったのですが・・・そのうち発売される新型のアルトを楽しみに待ちたいと思います。
で・・・写真は、よく見ると日産のマーク。そう、Aスターは名前を変えて日産ブランドでもヨーロッパに輸出されています。
国境も、ブランドも超えて商品が流通するという、まさにボーダーレスの時代を感じました。と同時に、冷静に工業政策、モノづくり産業政策を考えないと、どんどん日本から工場がなくなるという危機感を感じた視察でした。
実際、生産設備はもとより、働いている人の動き、できてくる商品の品質など、日本と全く変わりません。日本よりもコンパクトカーに目が肥えているというヨーロッパ向けの商品を、フォルクスワーゲンやルノーと競合する商品を、日本ではなくインドで生産しているんですから。これは、自動車に限らず電機や機械などもいつでも日本から出ていける、ということを証明しています。
そういう意味では、今の政権の感情的というか、感傷的な産業政策では少し心配に思っています。この部分は非常にドライに冷静に議論し、国家の生命線をしっかりと確保するための長期的な戦略が必要だと思っています。それが残念ながら、マニフェスト選挙の影響か、自民も民主も目先の利益を強く主張しあう総選挙になってしまったことは残念の極みですね。
産業はグローバルに、ボーダーレスに動いているということを肌で感じた視察になりました。今後の県の産業政策にも、こういう部分を実感として、現場感覚として持っている方に参画していただく必要性を感じました。