昨日はずっと応援してくださっている支援者の方とお酒を飲みました。
で、用意していただいたのが写真のワイン。高そうでしょ?高いと思います。(私は支払っていないのでわからないのですが・・・)
これは1988年のブルゴーニュ。キレイな赤色で、すごく香りの高いワインでした。
で、味や香りを楽しんだだけでなく、このワインにまつわる物語も楽しませていただいたのです。
これはClos des Lambraysというワインで、もともとはブルゴーニュの小作人の家だったとのこと。このブルゴーニュと言う良質のブドウが取れる地域は、元来貴族が修道院しか土地を所有できなかったのですが、フランス革命だか、その後のナポレオン政権だかで農地解放があり、ランブレーさんも自分のブドウ畑を持つにいたったようです。
それで、一生懸命ブドウを作り、ついにフランス国内で認められるワイン生産者になったとのこと。
話はもちろんここで終わりません。
それから、なんと彼は郡知事(であってるかな?市よりも大きい行政単位とのこと)の選挙に出ます。もちろんそれまでは選挙をやると言っても、貴族のみがその地位についていました。平民出身の成り上がりが何を言うか!という風潮の中、彼は堂々と当選し、「平民出身で初めての郡知事」になったそうです。
その支援者は、この話を私にプレゼントしたくてこのワインを用意してくださったのでした。
いやあ、おいしいお酒でした。味と、香りと、物語や教養を楽しみながら飲むと言うのはこんなにおいしいんですね!私はお酒には大変弱いのですが、楽しさで酔っ払っているのを忘れるほどでした。
むう、やる気が出ますね。ランブレーさんのような、突破力のある人物になりたいものです。
それから、最後に贈ってくださった言葉は、スティーブ・ジョブスの一言。
スティーブ・ジョブスは知る人ぞ知る、アップルコンピュータの創始者の一人です。一度アップルをクビになるのですが、その後いくつも会社を作って、それをアップルに買収させる形で復活。経営危機だったアップルをimacやipodを次々に送り出して復活させた人です。
もう一つ有名なのは、「世界一給料の安い社長」と言われていたことで、アップルがipodなどで復活をしつつあった当時、彼の給料は年間1ドルだったそうで・・・。
もちろん資産は持っていたのでしょうが・・・浜松市が財政悪化しているときに、市長公舎の家賃も払おうとしないどこかの市長さんとはえらい違いですね。つめの垢をせんじて飲ませたいくらいです。
まあそれはさておき、彼の言葉。
「Stay Hungry, Stay Foolish」 ハングリーでいろ、馬鹿でいろ、ということですね。
彼は自分で作ったアップルを追い出されるなど、何度も多くのものを失っているようです。そのたびに気持ちを切り替えて、ゼロからの再挑戦を繰り返してきたようです。
そのときの思いを振り返って、大学の卒業式で卒業生に語ったのが、この言葉だとか。
4年前に市長に挑戦して落選し、長い長い落選生活をすごしてきた私にとっては、本当に骨身にしみる言葉です。忘れてはいけないものがあるんだ!ということを再認識しました。
12時近くまで飲んだので・・・その後は・・・いつもの通り帰るなりノックアウトでしたが・・・本当に有意義な夜でした。