今日、夕張の財政再建策が総務省に認められたとか。
私も勉強のために「夕張の財政再建計画」を取り寄せて見たのですが・・・
北海道から360億円の特別融資を受け、それで不適切な一時借入金を長期借入金とし、18年で返済するということ、あわせて増税などの収入増と、給料カットや事業の廃止などによる歳出減で返済財源を捻出する・・・というのが軸です。
ただ非常に簡単な資料で、具体的な中身がわからないし、説明を受けたり質問にこたえてもらったりしていないので、なんとも言えないのですが・・・
ただ一つだけ問題点を挙げるとすれば、と言うかこれが致命的な問題点なんですが、
「人口減少が止まらない」ということを加味していない・・・ということだと思います。
税収などからわかるのですが、おそらく人口減少や年齢構成の変化などを相当甘く見て計画をたてているようです。
私の判断では、絶対に18年では再生できないと思われます。
少子化が問題だと言われていますが、これは人口がどうなるか、年齢構成がどうなるかと言うことが、日本の経済はもとより、社会保障制度などの計算を根本から覆してしまうからなんですね。
夕張の問題もそうです。
再建計画では・・・
市民税や固定資産税が増額されることはもとより、軽自動車税は1.5倍、下水道料金は1.6倍になります。
7校の小学校、4校の中学校をそれぞれ1校ずつに統合します。
これが、市民や議会が政治をチェックせず、市長にお任せしてきたツケです。
そんな状態で、住民が逃げ出さないと言うことがあるのでしょうか?
マイナスのスパイラルに陥ることが簡単に想像できます。
夕張の事例は・・・いろんな意味で自治体の経営のあり方を考えるヒントになりました。
静岡県の財政再建も、これからの大きな課題ですね。
まずは徹底した情報公開と、現状の分析から始めたいと思います。