昨日は県西部方面の現場視察でした。
「問題は議場で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」
なんてカッコいいせりふはとても言えませんが、とにかく現場を見ることで、いろんな問題が垣間見えることがあります。
たとえば・・・写真は菊川にある農業試験場、正確には農林技術研究所茶業研究センターです。
こちらでは新しい茶の品種を作り出したりしていて、売込み中のものは「つゆひかり」というものだとか。
お茶の最強ブランドは「やぶきた」なんですが、これに変わる新ブランドとして売り込みたいとのこと。
で、今の作付面積はというと・・・
聞いてみたら、口ごもりながら
13ヘクタールです。とのこと。
静岡県全体でのお茶畑の面積は?と聞くと、
「20000ヘクタールで、日本一です。」
つゆひかりは?
13ヘクタールです。
それじゃ、まったく市場に出ていないのと同じですね。
売り込もうにも売り込めません。
聞くと、導入するかどうかは農家の判断なので、1ヘクタールを植え替えるのに数十万から百万、さらに数年間は刈り入れができないので収入がなくなる。すると、導入しようにもできないとのこと。
むむむぅ・・・予算書によると、お茶の改良だけではないのですが、農業関係の試験研究費だけで年間3億円使っているんですね。
それで何年かかけて新品種を生み出したのに・・・
13ヘクタール・・・全茶畑の0.065%しか導入できていないというのは・・・ちょっとどうかと。
結果として、「研究のための研究」になってしまっているんですね。
やはりそうではなく、静岡から新しいお茶を開発し、ブランドリーダーになる。そして地元農家の収入を向上させる。それが政策目標のはず。
それならそこまでの道のり、工程表をしっかりと作って、一連のスキームとして予算付けをしてゆかなければなりませんね。
県も「事業のための事業」から、目的達成までを見通した戦略的な予算に改革してゆかなければなりません。
6月議会でも、こうした視点で発言をしてゆきます。