ふう、さっき帰ってきました。
今週は結婚式やら行政視察やら・・・忙しくしています。
で、視察報告の続きです。ネット環境がなかったので、遅ればせながら少し報告させていただきます。
山陰地方をさらに進んで、鳥取砂丘に行き、それから境港市に行きました。
鳥取砂丘では、まったく浜松の中田島砂丘と同じなんですが、砂浜が減る問題に対する対応策を勉強させていただきました。
やはり・・・単純なんですが、砂を運ぶ以外にはないようですね。
しかし思ったとおりの場所に砂がつかず・・・苦労をされているようです。
そんな苦労を感じながら、裸足で鳥取砂丘を歩き回ってみました。
それから境港へ。
初めて聞いたのですが・・・実は境港は去年まで北朝鮮の都市と友好提携をもっていたとか。
元山市というところらしいのですが、市の職員も詳細はご存知ありませんでした。
さすがに拉致問題以来の風当たりで、友好都市を解消することになったとか。
友好都市を糸口に自治体交渉のルートとなりえれば、意味があったのかもしれませんが、
あの国相手では自治体外交なんて意味ないでしょうね。解消して正解だと思います。
市の職員の方にもそうお話したら、「やはりそうですか。当時は慎重論もあったんですけど、正解だったんですかね。」とのこと。解消前と後で何か変わりましたか?と聞いたら、「何も変わりません。まったく何も。」とのことなので、まあ良かったんだと思います。
で、この境港はいま、ゲゲゲの鬼太郎を使った観光振興に取り組んでいるのだとか。
というのも、水木しげるさんが境港の出身だそうで。
今は120体もの銅像が「水木しげるロード」に並んでいて、今実写版の映画をやったり、リニューアルしたゲゲゲの鬼太郎を放映していることから、観光客がうなぎのぼりだそうです。今年は100万人を目標にしていたのが、あっさりクリアしてしまって、140万人くらいまで行きそうだとか。
そうした観光客の足になり、キャンペーンの一環になっているのが、写真の境港線。これは目玉おやじ列車です。
最初市の担当と、水木プロダクションとの話し合いは、ロイヤリティなどの問題でなかなか難航していたそうです。そこに水木さんが登場し、「いいじゃないか、やろう」の一言で、行政目的利用はすべてただで使用可能。一応事前申し込みをすることになっているようですが、ほとんどなんでもOKだそうです。
しかも地元の企業などが利用する場合のロイヤリティも、3%(言っても良かったのかな・・・)と破格なんだとか。
これも水木さんが一発で決めてしまったとか。営業担当者が困った顔をしていたそうです。
さらに言うと、これまで2000万円以上の寄付を境港市にして下さっているそうで、何から何まで世話になりっぱなしだと言っていました。
そういう視点で浜松を見ると・・・気になるのが・・・「うなぎいぬ」ですね。
これは前の市長が誰かのアイデアに飛びついて始めたそうですが、まず行政であっても使用料が100万円。行政利用についても名刺の肩に入れるなど条件が決められていたり、加工などが禁止されていたり、ほかにイベントや広報で使う場合も事前協議が必要であったり・・・なかなか面倒だそうです。
この点は鬼太郎とはだいぶ勝手が違うようです。
しかも、民間利用については浜松市は「行政はノータッチ」という姿勢を貫いていて、民間分もついでに格安提供を決めてきた境港市とはずいぶんと姿勢の違いがありますね。
市がノータッチとのことで、今は民間サイドで動き出しているようですが、なかなか水木プロのような条件にはならず、ご苦労されているようです。こうした民間の動きには私は全力で応援したいと思いますし、市役所もどうせやるなら中途半端なことはしないほうがいいのでは?と思っています。
やはり、こうしたことを考えると、行政がやるのなら、何かゆかりがあるとか、提供者の思いがあるものをやらないといけないでしょうね。ちょっと人気取りにかぶりついただけでは、良い物はできないし、出費もかかるということの、いい例のようです。
そろそろ市の担当者は赤塚プロに「寄付金をお願いします」と頼みに行ったほうがいい頃でしょう。
そのくらい前に出る姿勢を見せないと、今後も行革審では攻められっぱなしになるのではないか・・・と思ってしまいます。
いずれにしても、「百聞は一見にしかず」、書ききれなかったこともたくさんありましたが、現場で意見を交わすのは本当に勉強になりました。