餘部鉄橋

しばらく更新できず失礼しました。

やっと先週の金曜日に議会が閉会したのですが、これまで開会中ということもあり、毎日バタンキューでした。
更新しようと思いつつも・・・すみませんでした。

一方で、長いこと落選してきた身としては、忙しいことには喜びを感じます。
少しずつでも静岡県がよくなるよう、政策活動を続けます。

さて、先週閉会したので、今日からは建設委員会の視察に来ています。
いま、鳥取市にいます。夜の食事会が終わり、せっかくなので周辺を散策して、風呂などを済ませて書いています。

餘部鉄橋

今日は朝から新幹線で京都に来て、京都北部にある「海と星が見える丘公園」に行きました。
ここはかつてバブルの時代に、国が「リゾート開発推進」でばんばん旗を振った時期に、150ヘクタールもの土地を京都府が取得していたものです。

ご存知のとおり、その時に国の呼びかけに乗った都道府県はことごとく失敗し、巨額の負債を抱えるにいたりました。
京都府は・・・事業着手が遅れたことが幸いして、開発計画を見直し、NPOと連動して手作りで徐々に造成を進める形でこの公園を運営しています。

できるだけ参加者が労務を提供するスタイルで造成が進むので、非常にスローです。
でもそれでいいですよね。
徐々に徐々に形ができてきて、府民や府民以外も参加して、公園を作ってゆく。
今日は敷地内を走る鉄道の、レールの「曲げ」を数人のおじさんたちでやってました。
やれ、曲げすぎだの、そうじゃないの言いながら、型に合わせて、物差しで計りながら曲げていました。

これで脱線しないように作れるのかな・・・と多少不安もありましたが、まあ、なんとかなるんでしょうね。

それから、鳥取に向かう途中によったのが、写真の場所。

タイトルに書いてしまったのでなんですが、あの有名な餘部鉄橋です。
ここでトイレ休憩を取りました。

餘部鉄橋は、昭和61年に客車が風にあおられて転落しました。
当時回送列車だったからまだ良かったのですが、車掌と、下の工場で働いていた5人の女性がなくなりました。

明治42年に作られた、この形式の橋では日本で最長のもので、いま98歳と言う長い間多くの人の役に立ってきた反面、そうした悲劇もあったんですね。

現在この横7mのところに新しいコンクリートの橋を作っているとのことで、近々お役ごめんになるようです。

私たち外から来た人間は、「歴史もあり、美しい橋なので是非なくさないでほしい」とおもうのですが、特に下の地域としては複雑な感情があるようです。もちろん死者も出ているし、騒音や落下物もあるようですから、当然だと思いますが。

いずれにしても、なくなる前に一目見ることができて、良かったと思います。

当時33万円と言う建築費が、高いのか安いのかよくわからないのですが、昔の技術の粋を集めて作った橋は今ではまねのできないような美しさで立っていました。

今の公共事業はどれも同じような外観、同じようなつくりで面白くも何ともありませんが、この時代は個性もあり、人の情熱を感じられて、いいですね。

思いのこもったものは、美しい。素直にそう感じました。


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