今日は日銀静岡支店の武藤支店長と懇談するために、日銀の静岡支店に向かいました。
最初に支店内をじっくり視察させていただきました。
特別にお札の検査機なども見せていただいたのですが・・・残念ながら写真NGでした。
その後お金の話、日銀の業務の話などを伺って・・・
そこで出た話で良かったのは・・・「お金って、扱いが実はすごく難しいものなのに、取扱説明書がないんですよね。」
確かに、お金で人を殺したり、自殺したり、あるいはこれまで築いてきたものを一瞬で失ったり。
そう言う意味では、銃などよりも取り扱いが難しいですね。
実際、多重債務に悩んでいる人が多くいる一方で、それを救うための法律(グレーゾーン金利をなくす)を導入したのですが・・・消費者金融をしぼりあげたことが、結果として「ヤミ金」といわれる違法な人たちを今まで以上に潤していると言う・・・皮肉な事実もあります。
これはまさに、狼を必要以上に殺したら鹿が害獣となって畑を荒らしまくったなどということと・・・なんとなく似ていますね。
食物連鎖の一部だけを破壊した事に似ているような気がします。
私も何より大切なのは、教育だと思います。お金の大切さと同時に、怖さを教える。
あまりに安易に自己破産をする若者が増えていると言うことですが、弱者を守るのはもちろん何よりも大事なことですが、仕事もしないでギャンブルにおぼれたり、援助交際などをしながらブランド物を買いあさったりした挙げくに多重債務・・・と言われても、本当の弱者なのでしょうか?
こうした人はこれまでの教育、なかでも人格をはぐくむ事をしないで大人になってしまった、そう言う意味での弱者なんですね。
「取り扱い説明書のない、使う人や、使い方によって、幸せを運ぶものでもあり、不幸を招くものにもなる、お金。」
教育の中身を議論する中で、お金で不幸になる人を減らしてゆきたいと思っています。