知的クラスター創生事業

知的クラスター創生事業

今日は文部科学省の知的クラスター創生事業の展示がありましたので、ちょっと行ってきました。

写真は・・・ちょっとグロい顔の模型と、その鼻になにや鉗子が突き刺さってますね(笑)。このシステム、医療と3Dコンピューター処理の連携モデルです。患者さんは、蓄膿などで、鼻の奥まで膿がたまっていると言う想定。

ご存知のとおり鼻の奥は脳なので・・・膿を取ろうとして奥まで突っ込むと・・・脳を傷つける。すると大変なことになる。これを予防するために、今回のシステムの登場と言うことです。

どうやって活用するかと言うと・・・
①まず患者さんの頭の断層写真(CTとかMRI)を取る。
②それを元に、コンピューターで患者さんの幹部を含めた3次元画像を作る。
③センサーで位置確認をしながら、鉗子の先端が脳を傷つけずに膿を取れるように誘導する。
というわけです。

これで安全に手術を受けられ、助かる患者さんもたくさんいると思います。科学技術の進歩は、こうした「おかげさまで助かった」と言ってくださる方が一人でもいれば、研究した甲斐があると言うものですね。

この技術、地元の浜松医大、パルステック工業、そして時々書き込みをしてくださっている秋山さんの会社(アルモニコス)など、地元の3次元情報処理の会社数社の技術が融合してできたものだとか。すばらしいですね。

今日はこうした展示の説明を受けながら、いろいろ興味を持ってみていると、あっという間に時間がたちました。

ただ、課題もないわけではありません。

私が気づいたものの中でいくつかあげると、
例えば、静大で技術開発をする、それを特許として売却したり、共同開発でロイヤリティを取ったりするわけですが、このコーディネート機能がまだまだ弱いですね。いろんな技術をどうやれば応用でき、いくらの金を生み出せるのか、その査定やら営業やらマッチングをする機能が弱いと、いくら良い研究をしても産業にならない。それは大変もったいないことです。

また、「オプトロニクスクラスター」というサブタイトルをつけていますが、「光技術」と言いすぎて、自分で自分の範囲を狭めている。確かに「光」はほとんどすべての分野に関係することですが、オプトロニクスと言ってしまうと、どうも応用範囲が狭く感じてしまいます。もっと門戸を広くして、さまざまな分野との情報交換や交渉を進める必要がありますね。

課題はあるものの、こうした活動は本当にすばらしいことです。ぜひ課題を克服していただいて、地元の中小企業を含め、楽器や自動車・オートバイに続く、地域の基幹産業に市民みんなで育てて行かなければなりませんね。

私も応援しますし、ぜひ皆さんも関心を持って応援していただければと思います。


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