統一地方選を再統一

統一地方選を再統一

今日の新聞の記事で、「統一地方選挙、毎年実施も」という見出しがありました。

これは、合併によって、日本中でまちまちの時期に選挙を行っている現状を見直そうと言うものですね。

私は、大賛成です。地方自治だからそれぞれが決める、というのはキレイかも知れませんが、その選挙を市民に伝え、啓発するためのコストと言うのは相当なものです。

実際には、財政が悪化している中多額のコストをかけることができず、選挙の啓発もおざなりのものになってしまっています。これはこれで、仕方がないことだと思っています。

浜松の場合は、来年の4月に市長選挙、市議会議員選挙と、県議会議員選挙があります。つまり、知事選を除くほかの3つは統一されているのです。これは、非常に効率的ですね。

ではここで、浜松市長選挙(統一なので、ほかの2選挙もほぼ同じです)の投票率を見てみると、昭和26年に戦後最高の94%を記録して以来、一貫して低下し続けています。

昭和54年までは80%近い投票率があったのですが、前々回は58%、前回は56%と、60%を切ってからも低下しつづけています。

来年は投票率の高い町村を合併したので多少上昇すると思われますが、それでも60%は行かないでしょう。

これは、大都市(浜松が大都市かどうかの議論は別にして)の中では相当高いほうで、他都市では悲惨な投票率になっているところが多いです。

もう一つ参考に、前回の県議会議員選挙と県知事選挙の投票率を見てみます。県議会議員選挙は統一で、県知事選挙は統一ではありません。

県議選の前回の投票率は57%、県知事選挙は44%でした。これがすべてではありません(ちなみに前々回の知事選挙で、参議院議員の水野さんと現職の石川さんがやったときは、県民の関心が高く62%でした)が、統一したほうが有権者としては便利であることは間違いないですね。

私は選挙で大事なのは、「有権者にとって何が参加しやすいか、選びやすいか」という視点だと思います。そのためには争点をしっかり絞った選挙をやること、選択肢をきっちりと出すこと、これらは政治家の側の責任ですね。

あわせて制度的な面では、選挙に行きやすい、関心を持ちやすい環境を作ることだと思います。

議員の任期が少し短くなるだとか、そんなことはどうでもいいことです。

というわけで、地方選挙は毎年決まった時期に「選挙週間」のようなものを定期的に作って、いっせいにやればいいと思います。

時期のことを言えば、今は春が統一地方選挙の時期ですが、私は秋がいいと思います。

というのも、子どもを持つ親としては、進級だの進学だので、春はバタバタする時期です。また、当選した場合、前任者が決めた予算で一年間はやらなければならず、選挙の公約を実現するまでのタイムラグが長すぎます。秋なら、来年度予算に十分反映できるため、タイムラグが短くできます。

それから、社会人から出馬を考える場合、年度区切りでやめて、選挙運動を始め、半年後に選挙と言うのは時間的にはばっちりです。また、これは落選したからわかったことですが、落ちた場合、春に落選してしばらく敗戦処理をしてからだと、企業に復帰するタイミングを完全に逃してしまいますね。秋なら翌年から企業に復帰することも十分可能です。

いろんな意味で、「地方選挙の再統一・毎年秋の選挙週間」が一番いいと思います。


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