プロのレーシングライダーの阿部典史選手が事故で無くなったそうです。
一般道をオートバイで走行中に、Uターン禁止場所でUターンしてきたトラックと激突し、そのまま病院で亡くなったとのこと。
私が大学生~スズキ入社のころヤマハのライダーとして大活躍していて、フロント加重を強くかけて高速でリアタイヤをスライドさせる乗り方が独特で、非常に迫力のあるライダーでした。ダートトラックと言うアメリカではやっているレース(オートレースを砂の運動場でやるような感じ)出身で、私もまねをしようと河川敷きで練習したことを思い出します。
まだ32歳。若いですね。ヤマハに数多くの勝利をもたらした、世界的に有名な日本人の死は本当に残念です。
交通事故で、昨年は6300人の人が亡くなっています。年々減ってはいますが、未だに1時間20分ごとに1人ずつ亡くなる計算です。その多くにトラックが関わっていることは、私たち政治がしっかり認識しなければなりません。
これらの事故に対して、政治ができることは多くあります。交差点改良などで事故を起きにくくする事、トラック協会などに働きかけ、スピード違反できない車両を導入したり、交通違反には厳罰(悪質なら即刻クビなど)を求めること。さらには国に働きかけて、トラックの仕様変更をして、乗車位置を下げるなど、強気の運転をできなくすることも効果的かもしれません。
トラックなしでは日本の物流は成立しないという評価はありますし、私もそう思っています。まじめに一生懸命働かれている多くのドライバーの方々には敬意を表しています。ただ、一部の人が問題を起こすと、それが業界全体の信頼を下げてしまう。その点は、政治とまったく同じですね。
ですから、なおさらこうした影の面、マイナスの面にしっかり対応していただきたいと思います。そうすれば、多くの市民・国民からさらに高い評価を得られるようになるでしょう。私も政治としてできることは一生懸命取り組みたいと思っています。